社会福祉法人 多摩同胞会

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理事のリレーメッセージ

理事10名が個人の経験や考えについて、毎月交代でメッセージをお送りします。

   

2025年度(2025年4月~2026年3月)

2025年5月 理事のリレーメッセージ

ONLY ONE

桜の時季がすぎると、新樹が萌えます
武蔵台のカナメの生垣も色よく深み どうだんは小さく白い鈴をゆらします
今年の苑庭には、可愛い花たちが並びます
しらとりの職員と子どもたちが一緒に 鉢から移し替えてくれました
黄、赤、桃、橙、水色、青、紫と小さいながらも
その彩に心が和みます

先日 泉苑ご利用のご婦人が 車いすを職員に介助され
花壇の前で足を止め あの水色は なんというお花かしら とお尋ねになりました
勿忘草 です そうお応えすると
しばらくじっと見つめ 素敵な花ね と その可憐さをかみしめていらっしゃるようでした
私には 満開の桜よりも 勿忘草が心に沁みたのだと思えました

昔 家族で会食してると ほろ酔い加減の父が
いろんな花があるけど みんな綺麗だね・・・
と 口ずさみ ぬる燗を味う姿を思い出します
え SMAP知ってるんだ・・・ 思わず皆で微笑んでしまいました
父の感性にマッチしたらしく
語るように歌う情景が 目に浮かびます
ナンバーワンに ならなくてもいい
もともと特別な ONLY ONE

業務執行理事 坂本 卓穂


 

2025年4月 理事のリレーメッセージ

転換期の新年度を迎えます

当法人にとっては創設80年目の新年度を迎えます。
戦後1946年に始まり、昭和・平成・令和と時を重ね、大きな時代の変化を実感します。

先日の会議において生成AIによる会議録の作成を試行しました。ほぼ即時に発言者ごとの記録、概要、要約が仕上がり、個人によるものよりはるかに整った用語使いで要領よくまとめられた会議録に接しました。
恐るべしAI力。これなら会議録作成に費やしていた職員の時間が省力化され、一段と業務効率がすすみ、その時間をご利用者の直接援助のためにつかえると納得しました。

今年度は来たるべき2040年の人口構造の大きな変化、それにともなう人材難の深刻化を視野において、「生産性向上」すなわち業務改善に本格的に取り組む初年度になります。
 
福祉や介護、子育てという対人支援を柱とする当法人の業務と「生産性向上」は当初違和感もありましたが、施設の生産性向上の具体的な業務改善は次の七点といわれています。これらはすべて働きやすい職場づくり、そして本来的なわたしたちの仕事の質を高めることにつながります。

  1. 職場環境の整備
  2. 業務の明確化と役割分担
  3. 手順書の作成
  4. 記録・報告様式の工夫
  5. 情報共有の工夫
  6. OJTのしくみづくり
  7. 理念・行動指針の徹底

以上は従来もとりくんできたことでもあります。あらためて意識的にしっかり積み重ねていきたいと思います。
そしてICTの活用によるDXの推進が、新たな要素、新しい手段として現場の職員の大きなサポーターになってくれることを期待します。

今年度もご支援ご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

理事長 鈴木 恂子