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理事のリレーメッセージ

理事10名が個人の経験や考えについて、毎月交代でメッセージをお送りします。

   

2022年度(2022年4月~2023年3月)

2023年2月 理事のリレーメッセージ

エネルギー不足、価格高騰の中で

葉牡丹に積もる雪

先日、インターネットのニュースの中に、イギリスではこの冬、「暖房か食事か」という言葉が頻繁に使われているという記事がありました。燃料費が激しく値上がりする中で、食料品の値段も急激に上がり、数多くの人が食事か暖房を選ばなければならないという深刻な状況を伝える内容です。

燃料費の高騰は、日本においても例外ではありませんが、電力需給ひっ迫による節電要請や原子力発電所の運転期間延長問題なども相まって、エネルギーの需給バランスと価格変動をより身近に感じる冬となりました。

エネルギーをとりまく話題は、資源の安定確保や供給量を高める課題が多い中で、エネルギーの持つマイナス面で指摘されているのが地球温暖化問題です。「SDGs」の中でも「目標13 気候変動に具体的な対策を」と定め、地球温暖化問題はあらゆる課題に優先する世界的な課題であると指摘しています。

しかし、昨年11月に開催されたエネルギーを生産・使用する過程で発生する温室効果ガスにスポットを当てた、地球温暖化を防ぐ枠組みについて議論する国際会議では、前年の同会議で決定された地球温暖化を産業革命以前と比較して1.5℃以下に抑えるために全ての化石燃料を段階的に削減するという案が話し合われましたが、新たな進展は得られなかったとのことです。温室効果ガスの今後の排出許容量に対して対策が間に合うスピードで進んでいないのが現実のようです。

そもそも地球温暖化の原因は、私たち人間が暮らしの豊かさ、便利さを追求してきた結果が温室効果ガスの増加を招き、地球全体の気温を上昇させてきたものです。地球温暖化への取組は国や企業に求めるだけでなく、先ずは一人ひとりが率先して生活スタイルの見直しに心掛ける必要があるはずです。

エネルギー不足、価格高騰の中だからこそ、生活のあり方の工夫がより活きる時機だと思います。

副理事長 平野 耕市
(事務局長)


 

2023年1月 理事のリレーメッセージ

新春の「夢」

新春の「夢」

新聞3面の経済記事欄に2030年度の新年度予算編成方針の記事が掲載された。

それによると、長期にわたって職員確保が深刻な事態となった医療機関、福祉施設において、職員経費が医療報酬、介護報酬などに一体化されていたことの矛盾から待遇改善が進まなかったこと。待遇の思い切った改善のために、職員経費は医療・介護・福祉報酬とは別建て公費支払いとし、看護職、介護職、福祉職の賃金は1人当たり年間平均1,000万円を上回ること。職員配置の考え方と配置数の基準を大幅に改善すること。その費用としては法人税率を引き上げ、さらに大企業中心に増加している内部留保に新税を設け、増収を図ること。増収になる税で、医療、介護、福祉職員の経費を賄うことにするという方針の大転換が示された。

この新聞記事を確かめるべく、2030年1月2日の朝刊を見直したが、どうしても見つからなかった。元日の夜、宝くじが当たるように七福神の絵を枕にして寝た折の夢だったのかも?

謹賀新年。今年こそ、素晴らしいと言える年でありますように。

理事 小笠原 祐次


 

2022年12月 理事のリレーメッセージ

こぞ今年貫く…

南天

すでに今年も師走の12月。最近は時間の経つのがとみに早く感じられる。個人的には大過ない一年であったが、その反面世界は激動の一途をたどり、こころ落ち着かぬ日々が続いている。

プーチンというロシアの一人の男が、領土的野心から無謀きわまりない侵略戦争を引き起こし、その結果ウクライナの人々が戦火に苦しみ、寒空の元で避難する子供たちの映像を連日のように見るたびに胸が痛む。

そして、核兵器の使用さえほのめかし、第3次世界大戦が起こるかも知れないと世界を混乱と不安と緊張に陥れている。あまりの理不尽さに私は言うべき言葉が見付からない。

又、新型コロナというウイルスもこの地球上から完全に消え去ることはないらしい。第8波も危惧されており、心して用心しこの冬を乗り切りたい。

ところで、毎年暮れになると思い出す一句がある。

・・・こぞ今年貫く棒の如きもの {高浜虚子}・・・

師走になると必ず二、三度くちずさんで来たけれど、これまで余り気にならなかった「棒の如きもの」とは一体何を意味しているのかと、今年は妙に気になり暫く考え込んでしまった。

作者の意図はともかく、時間を超越して貫く人間の強い意志のちからと解釈したのだが、どうだろうか。

2023年が、世界の、日本の、とりわけ子供たちにとって少しでも良い年になるよう、心から願っている。

理事 鈴木 龍一郎
(写真家・日本写真家協会会員)


 

2022年11月 理事のリレーメッセージ

温暖化を感じる2

晩秋の庭

先日、「目黒のサンマ祭りの復活」の報道があり、多くの人が舌鼓を打っているところを見て、現在は行えなくなった「緑苑サンマ祭り」を懐かしく思い出しました。このイベントも北海道の水産業者の賛同提供のおかげで始まりましたが、近年のサンマの水揚げが減少したことで、やむなく開催できなくなっていました。

緑苑も復活できるかな。いやその限りではなさそうです。よくよく聞いてみると、サンマなどの水産物の獲れる場所、時期が変動しているというのです。海水温の上昇が大きく影響していて、餌となるプランクトンや海草類などの生息場所の変動があり、秋口に東北・北海道周辺でとれた秋刀魚も海水温の低いオホーツク周辺まで行かないと一定の水揚げがないというのです。逆に暖かい海水温で育つ伊勢海老が東北宮城県で獲れているという報告もあり、海中の生態系が変ってきたのです。これは自然破壊からなる温暖化の現象ですね。

これ以上自然破壊を起こさないためには、自然を馬鹿にするとしっぺ返しが来ることを肝に銘じたいものです。

何でも手に入る物の豊富さにかまけ、物を大切に使うという営みが疎かになっているのではないのでしょうか。必要な物を最後まで使って、無駄にしない社会にすることが今必要なことではないでしょうか。

創設者の中城イマ元理事長が遺した「自然資源(水・電気)を大切にすること」が今の社会には重要であることを改めて感じました。

業務執行理事 松崎 哲也


 

2022年10月 理事のリレーメッセージ

ウクライナ戦争が浮き彫りにしたもの

都会のコスモス

我が国の国際環境には、インド太平洋における中国覇権問題、台湾危機、それと連動した尖閣諸島問題、ロシアとの北方領土問題などがあり、それらはいずれも我が国の安全保障問題である。
更にこれに一撃を加えたのが、ロシアのウクライナ侵攻であり、それは、論拠も何もない突然の軍事侵攻が21世紀の今日でもあり得るという危機感をもたらし、77年間の長期にわたる平和に馴染んできた私達に甚大なショックを与えた。

しかし、ウクライナ侵攻から6か月を経た今日、ロシアの軍事作戦の旗印である「旧ソヴィエト帝国の再生」はいかなる国からも支持されていない。その結果、ロシアの子分のようなベラルーシも、カザフスタンやキルギスなど旧ソヴィエト構成国の国々、ロシアと中国が主催する上海協力機構のメンバーも、そして中国は勿論のこと、ロシアのためにウクライナ戦に参戦しようとした国はないのである。ロシアは今や北朝鮮に弾薬の補給を求めていると報じられているほど困窮し孤立している。独裁国家が民主主義国家に対し侵略行為を仕掛けても、それは失敗する、このことがロシアによって証明されたのである。

このことは更に、独裁国家中国と民主主義の台湾の関係にも適用できるのではないか。それにより台湾危機を回避できることを期待する次第である。

理事 板垣 光繁
(江東総合法律事務所弁護士)


 

2022年9月 理事のリレーメッセージ

人生100歳の時代

うろこ雲

100歳以上の人口は、老人福祉法が制定された昭和38(1963)年に153人、昭和56(1981)年に1000人を超え、昨(2021)年が86510人と発表されています。
平均年齢も男性79歳、女性86歳。2人に1人は90歳まで、16人に1人は100歳まで生きる長寿社会です。

100歳の方が153人だった60年前の老人福祉法は65歳以上を高齢者と定義し、さまざまな高齢者の制度もこれを基本にしています。
当時の56倍以上の方が100歳人口に数えられる今、高齢者の定義は何歳からが妥当なのでしょうか。

当法人は60歳還暦をリセットの年として、60歳、65歳、70歳と5歳ごとの節目を境にワークライフバランスを考え、75歳まで働ける制度を整備しました。75歳以上は個別の対応になりますが、75歳から100歳までの25年も十分長い高齢期です。


平均年齢が90歳近いご利用者とともに、職員の高齢期に向き合う施設も高齢二世代の時代を迎えています。
三世代の時代から60年近く経った今、四世代の社会構造をつくることが肝要な時代なのかもしれません。

理事長 鈴木 恂子


 

2022年8月 理事のリレーメッセージ

Sonata quasi una Fantasia

ピアノ

巣ごもり体質になり久しいですが
好きな音楽をたしなむ時間が増えました
キースジャレットをはじめピアノ曲をよく聴きますが
特に感銘を受けたのは 辻井伸行さんでした
中でも ドイツ公演での 「月光のソナタ」には
かつてない美しい響きに衝撃をうけました

まさにベートーヴェンの想いを代弁してくれているかのようで
そこに内在する せつなさ やさしさ あたたかさはとても言葉にはできません
ただ涙腺だけが刺激され 心が清らかになるばかりでした

しかし私の心をとらえたのは、弾き手のみではありません
観客の演奏を聴く姿に目を奪われます
この時に この場で この演奏を聴いていることに感謝しているように感じられます
そのエネルギーが辻井さんに伝わり
また辻井さんから観客へ与えられるパワーとの
相互のリスペクトがこだましているようでした

演奏はそれだけで素晴らしいものですが 観客の聴く姿勢が相まって
ホール全体が一体となり 生きている すべてがつながっている
そんな風に思えました

何事も主語があり述語がある どちらがなくても成り立ちません
老若男女問わず ヒトは誰しも強さと弱さを持ち合わせています
一人でなんて生きていけない

だからこそ 家族をはじめ周りの方々との触れ合いに感謝し その絆を大切にすべきであり
助け 助けられ ありがとうのキャッチボールをすることで
私たちは強く生きられるのだと思います

業務執行理事 坂本 卓穂


 

2022年7月 理事のリレーメッセージ

マスクの力(ちから)

ハスの花

今年度は新型コロナウイルス感染症の流行から3年目を迎え、今も世界的に拡大し続けています。発症当時はマスクの量的な不足で、手に入れる事も大変な位でした。

感染症対策に取り組む中、マスクの生産も進み、多くの人々がマスクをするのがあたりまえ、特に日本では急ピッチで利用が進む事が可能になりました。

感染症の対策に必要な事として検温・手洗い・消毒・換気・除菌と確実に進めたいのがマスクの利用です。この対策の中でも施設の中で協力し、時間や係を決める事でほとんどが可能ですが、自分の行動となるマスクの利用は人それぞれの利用の仕方があり、考え方もあるようです。しかし、この3年間で、以前このメッセージに書いた私の考えの中に(自分の命乞いをしたくなるような事)、今になってはマスクの利用もほとんどの人々が行っている様になりました。

マスクの力を特に感じる事が有ります。6月(梅雨)に咲く花で有名なのはアジサイですが、同時に咲きますがあまり知られてない栗の花もこの時期に咲きます。私は特にアレルギー等は無いのですが、この栗の花だけはノドと目をやられます。ところが、新型コロナの対応で、マスクを利用して以来、栗の花が気にならない位になっています。そう考えると今年もインフルエンザや杉の花粉の話もあまり無かった気がします。

コロナ感染が幾分、数が少なくなったようにも思いますが、まだまだ油断せず、マスクの力に感謝しながら利用をやめず、他の感染対策も続け、もうしばらく(命乞いの気持ち)を持ち続け、一日も早く収束するよう、皆さんでガンバリましょう。

理事 福岡 重男


 

2022年6月 理事のリレーメッセージ

海辺の特別養護老人ホーム

あじさい

なんとも詩的なテーマ!と思われるかもしれないが、とんでもないテーマではある。

新聞記事ではなく、NHKの災害特集の番組で、2011年3月11日の東日本大震災以降、さまざまな形で大地震、巨大津波など、大災害への備えに関する学術研究や報道が増え、その中でも巨大津波による海辺の危険が強調されているにも拘らず、海辺近い土地に、特別養護老人ホームの新設が増えているというのだ。

要介護高齢者の増加によって、ますます特別養護老人ホームの需要が増えている中で、資金力の乏しい福祉・介護事業では、需要に応えるために施設を新設しようとすると、土地の安い場所を選択せざるを得ず、海辺の土地が選ばれているというのだ。日本の福祉の貧しさが典型的に示されている事態ではある。命を十全に守れないことを承知の上で、津波の襲い来る海辺の土地が安いからと、新設を許す行政も公的責任の放棄だと言えないだろうか。

理事 小笠原 祐次


 

2022年5月 理事のリレーメッセージ

手洗いで大切なこと

芝桜

新型コロナウイルス感染予防では、手洗い、マスクが重要です。
そのうち手洗いについて私が思っていることを述べてみます。

(1)石鹸は昔からある固形石鹸が良い。それは手についている油がよく落ちるから。そして2回ほど湯で洗い落とす。
(2)手洗いでの注意は指の股の所を石鹸で泡立てながらよく洗う。
(3)爪の部分は、ブラシを使い、これも泡立てて爪の先や、生え際をよく洗う。
(4)冷たい水や、高価な水性石鹸は不向き。
(5)手が荒れた場合は保湿クリーム使用。

理事 内野 滋雄
(社会福祉法人三徳会 理事長)


 

2022年4月 理事のリレーメッセージ

事業計画と新たな世代

桜

2020(令和2)年度はその年の1月から感染が拡大した新型コロナウイルスの混乱のなかでスタートしました。以来2年が経過し、3年目の新年度を迎えます。

当法人は2019年度から3ヵ年計画をもって事業を推進しています。
かつて行政の単年度の計画、予算にそって1年ごとに計画をたてていましたが、新たなとりくみ等は3ヵ年期間で策定した方が段階的に達成確認でき、実施の確実性があるように思われます。

2022年度は第2期3ヵ年計画の初年度となります。折しも当法人の世代交代ともいえる複数の施設長交代を予定しており、40~50代の施設長クラス8名がプロジェクトを組み、自らがになうべき今後3ヵ年の計画案を策定しました。
3年度のあるべき姿を明記した3ヵ年計画になり、3年後がとても楽しみでもあります。

コロナ禍も落ち着いたとはいえ安心できる状況ではなく、日々のニュースも想像できないほどの悲惨な画面を伝えています。加えて東北地方の地震災害、関東地方もいつ大きな自然災害に見舞われるかわからないとのこと。
とても心安らぐ日々とはいえない毎日ですが、高齢者や子どもたちの生活は待ったなしの日々の営みです。

その生活を支援するために過去を踏まえながら、昨日より今日、今日より更に明日、よりよい生活・支援活動ができるよう前に向く職員をたのもしく思います。

職員を含むすべての方々に感謝し、心新たに新しい年度を迎えたいと思います。
今年度もどうぞよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

理事長 鈴木 恂子