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2021年度決算報告

決算の概況

2021年度は、泉苑に受難が重なった年であり、その影響が法人全体の決算に反映しました。

泉苑では『季刊しんあい』119号にて「社会福祉法人を考える10 ~ 新型コロナウイルス感染症と~ その2(当法人内のうごき)~」にて報告のとおり、2021年5月15日~6月20日終息宣言まで、新型コロナウイルス感染者が発生し、他施設からの応援を得て、乗り切りました。この間、併設の短期入所生活介護や通所介護、認知症対応型通所介護は事業休止となりました。事業休止による減収や、保健衛生費の増、応援職員も含めた特別手当の支給などが決算に反映しています。

加えて、前年度末に発生した事件により、約1年間、泉苑の特別養護老人ホームにて新規入所の受け入れを停止していたことの影響が甚大でした。泉苑の特別養護老人ホームの利用実績は4月:93.1%→3月:67.9%に大幅に減少しました。サービス活動収益計は、約△8,300万円の減収となりました。

またあさひ苑も2022年2月~3月に特別養護老人ホームにて集団感染が発生したこと等により、約△1,000万円の減収となりました。

法人全体のサービス活動収益計は、33億7,141万円で、泉苑等の減収のほか、前年度は法人本部拠点に高額の寄附金等があったこともあり、前年度に比べて△1億4,500万円以上の大幅な減収となりました。

一方、費用については、法人全体のサービス活動費用計は、34億2725万円、前年度より+479万円の増にとどまりましたが、人件費は増となりました。人件費は26億1124万円、減収となっても固定費化しているため収益の約7割を占めています。職員の給料、派遣職員費、法定福利を中心に前年度比+4,300万円の増となりました。

事業費は、利用実績現に伴い給食費は減、前年度は補助金による感染対策用品等を購入したため総額では前年度より減となりましたが、電気料金の単価増等により水道光熱費が急速に膨張しています。事務費も同様に前年度補助金による物品購入のため、全体では減となりました。ただ岩本町ほほえみプラザの送迎委託業務をはじめ、業務委託費は増傾向です。

経営上の収益状況を端的に表す経常増減差額率は、2019年度0.65%、2020年度は3.2%でしたが、2021年度は経常増減差額がマイナスのため△2.0%となりました。

資金収支計算書における事業活動資金収支差額は5,578万円ですが、当期資金収支差額は△1億1483万円であり、法人全体で赤字決算となりました。このうち泉苑の赤字が△7,015万円、過去の収支差額の累計である前期末支払資金残高にて補填し、併せて次年度の夏季賞与の財源を確保するために賞与積立資産の積立を行いました。その他、信愛寮としらとりにて施設整備等積立資産を積み立て、前期末支払資金残高を充当しました。

2021年度は、特殊事情が重なった特異な年度とし赤字については前期末支払資金残高により充当し、のりきりました。次年度以降の回復は最優先課題です。

 

会計監査人監査

特定社会福祉法人として、2016年度からPwCあらた有限責任監査法人による会計監査人監査を受けています。2021年度は5年度目となりましたが、感染が一時おちついた時期に感染対策を徹底しながら往査を実施していただき、往査以外はZOOMやPwCあらた有限責任監査法人の専用ツールを用いて、主にオンラインにて監査が行われました。

監査結果に大きな課題はなく、5年度連続して「無限定適正意見」を受け、法人運営や決算の適正性について客観的に担保されました。

 

監査報告書

法人単位計算書類

事業区分計算書類

 

 

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